なぜ初の一人旅でラオス?

初回はなぜ僕がなぜ医療×国際協力の道を志したのか?について書きました。

今日はそのきっかけとなった一人旅について書いていきたいと思います。

 

そもそも一人旅を志したのは大学生になってすぐの頃だったように思います。

思い返してみれば僕は小さい頃から出かけることが好きでした。

 

大好きな電車に一日中乗り続けたり、(ちなみにその時は八高線を八王子から川越まで。)

他にも新宿から松本まで乗り続けたり、高松から博多まで、あるいは高松から東京まで。

他にも、湘南に行ったり弘前まで行ったり。

それでも海外というのは今まで行ったことがありませんでした。

けれど、特別これといった理由もなく、一人旅にいきたいなあと思っていました。

 

それではなぜラオスとタイだったのか。

 

タイというのは、しばしばバックパッカー初心者に勧められるところです。

バンコク、とりわけカオサンロードをいうのはよく取り上げられるところです。

 

でも、それが理由ではなかった。

どちらかと言えば、僕の中でタイはおまけのようなもの。

ラオスに惹かれました。

 

その理由は一つ。

 

象のりの免許が取れるから。(笑)

 

このことを知ったのは、たびっぽが行っているバックパックフェスタでした。

これを知ったのは大学で出会った先輩。

「ちょっと面白いイベントあるんよ」と誘われ、「今やったら早割やで」との言葉に動かされ、広島のバックパックフェスタに向かうことに決めたのでした。

 

ここでちょっと脱線を。

たびっぽは「旅」を広める会社です。旅に一歩を踏み出してほしいとの想いから、世界一周を経験したメンバーで設立されたとのこと。そのたびっぽが「旅」をいう共通点を持つ若者を集めて全国で開催している旅の祭典こそがバックパックフェスタ。世界各地を回った旅人のトークライブや世界一周をかけたコンテストなどで旅を知り、旅人と繋がれる。そんな素敵なイベントで、旅の初心者だった自分にはぴったりでした。

そう、そのバックパックフェスタで僕はラオスという国と出会ったのでした。

 

バックパックフェスタはホールでの公演が始まる前にロビーでゲストの方々のお話を聞くことが出来ます。

その時に聞いたのがラオスの象のりの話。

他にもタイのコムローイやスペインのトマト祭り

旅の魅力について色々聞くことが出来たと記憶しています。

 

でも結局僕の心に残ったのは象乗りでした。

象に乗るなんてそもそもなかなか聞くワードじゃありません。

象という動物自体、日本じゃ動物園で見るだけの存在。

それが、自分が乗ってしかもそれで免許が取れるという事実が衝撃的で、大変な魅力を感じたのを覚えています。

それがきっかけですっかりラオスという国に魅了され、それからはなんとかラオスに行こうとそればかり考えるようになりました。

バックパックフェスタではその後のステージも含めて、たくさんのゲストの方からおはなしを聞くことが出来たけれど、いま振り返って一番に思い出すのがその話ということは、とにかくそのインパクトが大きかったんだと思います。

 

その時は広島まで電車で行っていて、その帰り道はずっとラオスへの旅のことを調べ続けてた気がします。青春18切符の旅だったからもちろんのんびり旅。しかもバックパックフェスタ最後まで楽しんで広島の街も楽しんだから終電でした。ただ次の日は朝6時から電車の中はしっかり寝るつもりやったけど、結局ずっと調べっぱなしでした。

 

旅初心者の僕にとって、バックパックフェスタで知ることはどれも目新しくためになることばかり。

そこで初めて知ったアプリ「SkyScanner」でラオスまでの行き方を調べてました。

 

途中で気づいたけれど、日本からラオスへの直行便はなく(どうやら直行便を出そうという計画はここ数年ずっと出ては消えを繰り返して、いくつかネットニュースはヒットしたけれども)どうやら、タイを経由して行くのがいいと学びました。

で、目的地はルアンパバーンに定めてタイのバンコク経由の便を色々眺めてました。

とは言ってもその時はルアンパバーンとルアンプラバーン両方が出てくることにいちいち混乱していたし、バンコクの空港がスワンナプームとドンムアンの二つあるなんてことも知らなかたもんですから、調べるとは言っても色々苦労していたような気がします。

 

ただ、SkyScannerとGoogle検索を行き来しながらラオスのこと、タイのことを知って行く過程はとにかく楽しかったと記憶しています。

なんてったってそれまでラオスなんて国のことは1ミリも知らなかったも同然ですから、入ってくる情報全てがとても新鮮でワクワクが止まりませんでした。

ラオスはタイの東北部にある国だということ。

いつぞや地理の授業で聞いたメコン川が流れる国だということ。

どうやらカオソーイなる食べ物があること。

象乗りは意外といろんなところでできるということ。

ルアンパバーンは街そのものが世界遺産であるということ。

まあそれ以外も色々あったけれど、とにかく魅力的な国だということを感じていました。

 

後になって考えてみると、実際ラオスに行ったことが自分の生き方を考えるようなきっかけになったことは確かです。

そう考えてみると、あの時のワクワクは何かを暗示していたのかもしれないなと今になっては思います。それくらい、僕はラオスという国に惹かれていたようです。

 

それからしばらくして実家に帰り、そこでもかなりラオスについて熱く語っていたと思います。なんてったって象のりなんて人が食いつく要素しかないですからね。

けれど、家族に打ち明けるのは多少の不安もありました。

一人で海外なんて突然言い出したらどう受け取られるのか。それに関しては完全に未知数だったもので、少なからず不安に思ったものです。

けれどどこで言われたのは、「いんじゃん?」「行ってきたら~?」というものでした。

正直拍子抜けする部分はあったけれど、これは本当にありがたかった。

もしかしたらいくら自分に思いがあっても叶わない可能性だってあったわけだから。

こうして僕の一人旅の計画はしっかりと家族にも認められてスタートしたのでした。